朝食のパンから小腹がすいたときの軽食など、街のパン屋さんはふだん使いのお店として利用する方も多いのではないでしょうか。今回は、dポイントでおトクに買い物ができるお店を紹介します。
おすすめのお店
今月のコラム

世界にはその土地ならではの食生活に合わせて、さまざまなパン文化が根付いています。普段私たちがよく食べているパンが、各国でどのように食べられているのか? 今回はそんな定番パンのルーツをたどってみます。
フランスを代表する2大食事パン「バゲット」&「クロワッサン」

【バゲット】
フランスでは18世紀半ばには作られていたという食事パン。1920年代にパン職人の労働環境を守る法律が制定され、発酵時間や焼き時間を短く済ませるために、細長い形が広まったと言われています。焼き目の面積が広いためパリパリ感が強く、「焼き立てほど美味しい」と本場では毎食ごとに買う人もいるそうです。
【クロワッサン】
フランスでは朝食の定番となっているパン。発祥は17世紀、オーストリアのウィーンで三日月に似せたパンを作ったものが原型と言われています。20世紀になると、生地にバターを折り込んだ今のスタイルに。小麦粉に対して高い比率のバターを練り込むため、中はふんわり、外はさっくりとした仕上がりになっています。
オリーブオイルと相性の良いイタリアパン

【フォカッチャ】
イタリアで古代ローマ時代から伝わっているとされる伝統的なパン。生地にオリーブオイルを練り込み、さらに表面にもオイルを塗って焼き上げます。口当たりはさっくりとしており、中の生地にはもっちりとした弾力があります。オリーブやローズマリー、ドライトマトをトッピングしたもの、砂糖やバターを載せたドルチェスタイルのフォカッチャもあります。
【チャバッタ】
イタリア北部で誕生したとされ、その平たい形から、イタリア語で「スリッパ」を意味する名がつけられたと言われています。生地がゆるむまでじっくりと発酵させてから焼くため、表面はさっくりと、中は気泡が多いもちもちの食感に焼きあがります。本場では塩とオリーブオイルをつけて食べることも。
一度水に漬けることで、ツヤのある焼き上がりに

【プレッツェル】
起源は諸説あり、中世ヨーロッパの僧院で作られていたという説や、ラテン語で「腕」を意味し、その形は腕を組んで祈りをささげる姿を真似たという説もあります。苛性ソーダを水に溶かしたラウゲン液に漬けてから焼くものは、表面がツヤのある褐色に。カリッとした食感が「酒に合う」と、ビールのお供としても食べられています。
【ベーグル】
古くは東欧の朝食でよく食べられていたとのことで、1900年前後から主にアメリカで広まりました。生地を焼く前に茹でることで、ふくらみを抑えた中の生地は詰まった食感に。外側は水分を多く含むことから、ツヤのある焼き上がりとなります。油脂を含まないため、ローカロリーフードとしても人気です。
【参考】
『いちばんくわしいパン辞典』(発行:世界文化社/監修・撮影協力:東京製菓学校)
一般財団法人 製粉振興会「小麦粉のおはなし」