武道を“アート”として世界中に発信し続ける 源光士郎
「俺にしかできないことを生きて死にたい」がじぶんスタンダード 「俺にしかできないことを生きて死にたい」がじぶんスタンダード

侍/源光士郎

人生の醍醐味は一寸先の闇を感じること普通には惹かれない自分にしか表現できない新しい何かを、”うどん”を通して成し遂げたい 人生の醍醐味は一寸先の闇を感じること普通には惹かれない自分にしか表現できない新しい何かを、”うどん”を通して成し遂げたい

職業は「侍」!?
源氏が発信し続ける「武楽」とは?

たとえば柔道の試合を見ていると、
そういった表現を聞くことがある。

しかし、柔道など武道の技が
実際のアートとして美術館に
展示されたり、
バレエのように
パフォーマンスされたり
することはない。

そう、武道は芸術というカテゴリー
に含まれてはいないのだ。

そうした武道の文化芸術としての
価値に焦点を当てているのが、
現代を生きる侍、源光士郎だ。

武道歴30年、能も10年以上にわたって
研鑽し、日本の古武術と
伝統芸能とを融合させて、
武道の
真髄をアートとして堪能できる形に
表現した「武楽」(ぶがく)を
2005年に創案した。

一瞬で空気を変えるような舞を
披露する「武楽」。
世界中で公演を行いながら、武道の
中に存在する「武の美」を
アートとして発信し続け、
従来の武道ファン以外にも
範囲を広げて、芸術分野からも
賞賛されている。

実は美大在学中はアートと
グラフィックデザイン

学んでいて、西洋のデザインや
作品が大好きでした。
他にもアメリカンバイクに乗ったり、
バンドを組んで
デス声でハードロック
ボーカルを担当したり…
どちらかというと西洋文化の方に
意識が向いていました。

ですが、海外を何度か旅したときに、
初めて日本の良さに気づいたんです。

そんなとき、
最愛の母が亡くなるという
出来事がありました。
リウマチで車椅子も使用していた母を
家族全員で支えるという環境で
育ったため、急にその対象を失い、
大きな喪失感を感じていました。

人生の目的を失った中で、ふと、
幼い頃から続けていた「武道の精神の
美しさ
を世の中に伝えていきたいという
思いが湧いてきたんです。

「武道の美」とは、動きの美や
刀剣武具の美だけではありません。
自分の家族や大切なものに対する敬意、
対戦相手に対する敬意、
道場に入るときに礼をするといった
“場”に対する敬意。
そういった、すべてのものを敬うという
内面の美」も存在しています。

カッコイイという気持ちからでも
いいので、武道の中にある「心の美」を
感じてもらいたい。
そして、武楽を通して、平和で美しい
世界の実現に貢献していきたい。
それが私の人生の目的となったのです。

「侍」として生き、
相手を敬う武道の精神、
武士の美意識を伝えることで、
世界の平和に貢献したいという源氏。

そんな、武道の新たな価値創出に
挑戦し続ける
彼の「スタンダード」とは?

STANDARD1

「姿勢を正す。」

普通じゃない”仕事着”

初対面の方からよく言われる
ことは「侍!」「龍馬!」
そして、「姿勢が良いですね!」

姿勢を正すと、
心にもスッと軸が通ります。
疲れて帰って来ても、
まずは姿勢を正す。
これが私の基本です。

STANDARD2

「『美しい』方を選ぶ。」

工場の奥地に住む

選択に迫られた時、「美しい」と
感じる方を選ぶ。
自分の美学にブレずに進むことで
生じた試練は、痛みを伴った
としても、結果として自身を
名刀のように研ぎ澄ます砥石です。

自分を投影する鏡ともなる刀は、
毎日の稽古に欠かせません。

STANDARD3

「守るべきものと『役割』の
中心に立ち返る。」

偉人の言葉

武道の基本であり極意は
「自分の中心を守り、相手の
中心をとる」
ことです。
何か悪いことがあったときにも
一旦それを受け止め、
課題の中心はどこか確認し、
視野を転じて考える。

自分の守るべきものの中心、
自分の役割と、その中心。
常に、そこに立ち返ります。

武道と聞くと、勝ち負けを
競うというイメージが強い。
しかし、源氏の話を聞き
「武道に向き合う精神の美しさ」を
感じることができた。

「日本には今後数年、
世界の国々に『日本のこと』を
より深く理解してもらう
チャンスとなる
国際的な催し・祭典が多く控えています。
ホスト国として、日本の民族性や
日本の強さの根底にあるもの……
武士道や大和心、『武の美』の精神を
世界に届けること。
それが私たちの役割だと考えています」

そう語る、近い未来も見据えた
源氏のメッセージは、
我々日本人の心に
まっすぐ届くものだった。

源光士郎

武楽 創始家元
国立音楽院和楽科 講師

1976年生まれ。
2005年、母の急逝に際して天啓を受け、「武の美」を提唱。2006年に「武楽座」を創設し、国内外で多数の公演を行いながら、日本の武道の「美しい強さ」と「和を尊ぶ心」を世界に向けて発信し続けている。
東久邇宮文化褒賞(文化貢献)、東久邇宮記念賞(知的創造) 、に続き、2018年に第一回 東久邇宮平和賞 受賞。GUCCI家創業家四代目グッチオ・グッチ氏より「芸術だ」と賞賛される。

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